ARAYA Touriste の納車を待つ間、カスタマイズについてあれこれ考えていました。
初めてのランドナーに乗ることを考えていたら、カスタマイズ欲求が高まってしまいました。
気付けば部屋はパーツだらけに。
取り上げていないメンテナンス道具などを入れると、Touristeがもう一台買えるくらい買えるくらいの勢いに…。
今回は、納車されてから真っ先に行ったカスタマイズをまとめました。
いきなり駆動系を破壊してしまったらシャレになりませんので、まずはアクセサリー周りが中心です。
サドル
カスタム前VELO Touring Classics
カスタム後BROOKS B17 Special Brown
言わずと知れた定番サドルです。スペシャルエディションは職人のハンドメイドで、通常版とは異なり銅製のレールや大きな鋲、表面をカットしてスウェードのようになっているサイドカットが特徴です。
正直まだ座り心地は良くなく、お尻が痛くなりますが、オイルを塗ってメンテナンスをしっかりしていけば、馴染んでいくとのこと。買ったものを付けて、あとは劣化していくだけではなく、だんだんと育てていく楽しみがあるって良いですよね。
ハンドルバー
カスタム前ZOOM Touring Classics DR-AL-123 Maes bar 400mm
カスタム後NITTO B135AAF 420mm
付属のマースバーは、90°に真っ直ぐ大きくドロップしているタイプのハンドル。車体に比べて大きく見えたので、ドロップの少ないランドナーバーの B135AAF にしてみました。サイズは 420mm ですが、上ハンドルの間は 320mm ほどのようで、マースバーよりもかなり狭く感じます。ブレーキを握りながらの操作性も上がり大満足ですが、先にフロントバッグを買わなくてよかったと安堵しています。
僕は中古で買ったのですが、現行だとB135AAや、クランプ径が31.8mmのAA-SSBというのがあります。AAとAAFの違いって何でしょうかね。(以下は現行製品 B135AA のリンクです)
バーテープは BROOKS のレザーテープ、色はブラウン。基本貼り直しが効かないですし、テープも伸びにくく苦戦しました。左右の巻き数も変わってしまい、自分としては60点くらいの出来映えですが、初めてなのでこんなものかと諦め。
ブレーキレバーは標準で付いていた DIA-COMPE GRAN-COMPE GC-204QC。これはそのまま使うつもりです。
カスタム後NITTO Technomic stem 150mm Φ25.4mm 60mm
標準では ZOOM HL-C80D という突き出し 80mm のスレッドステムでしたが、80mm でも僕には少し遠く感じられました。スレッドを安易に短くしない方がいいという意見もあるようですが、腕が短いせいもありかなりピンと張っていないといけないため、交換することに。Technomic stem も供給不足のパーツのようで、こちらも曇りだらけの中古を購入して、若干鏡面になる程度までピカールで磨きました。
B135のように急カーブのランドナーバーなどをステムに通す際、カーブが急すぎてするっと入らずに苦労することになると思います。僕はコチラのブログを参考にさせていただきながら、径を広げて(破壊注意!)傷を付けずに入れることができました。
ペダル
カスタム前FEIMIN FP-971
カスタム後MKS Sylvan Touring Next
こちらも定番、三ヶ島製作所のツーリング用ペダル。三ヶ島製作所は、僕の生家のすぐ傍にあるのですが、世界的な自転車パーツメーカーだとは知りませんでした。元々付属していた FEIMIN のペダルもアルミケージの雰囲気は近いですが、Sylvan Touring の細かいギザギザが、靴底にぴたっと噛み合わさる感じが良いです。
今のところ、駆動系で唯一変更したパーツになります。次はクランクかな?
ラック
フロントVELO ORANGE Randonneur Front Rack with Integrated Decaleur, Cantileve
最初は NITTO M1 ラックにするつもりでしたが、調べてもどこも欠品でした。時期入荷を問い合わせていただいたところ、来年か再来年かいつになるか、と言われたので、Velo Orange のラックを取り寄せていただきました。Velo Orange はバルティモアに近いメリーランド州グレン・バーニーのメーカー。こういうのが欲しかった!というパーツを実にたくさん作られています。フェンダーのネジを切ったり、フォークとの固定金具を曲げたり、取り寄せていただいたお店の方に遠隔でアドバイスを貰いながら、どうにか設置できました。
Velo Orange の工房ツアーです。良い感じの雰囲気です。
このラックがすごいのは、変形するところ。上の写真を見ても、背もたれの部分が妙に長くなっていますが、実は上のU字状のパーツを取り外して、代わりにデカラー(Décaleur)を取り付けることができるのです。デカラーとは、(主にフロント)バッグを付けるための金具のこと。フォークやハンドル側から金具を取り付けるタイプが一般的ですが、ラックにギミックがあるのが面白ポイントです。
フロントバッグは心に決めたものがあるのですが、それはまた別の機会に紹介します。
リアNITTO Campee Rear
こちらもどこも品切れ、入荷は不明とのことでしたが、状態の良い物をメルカリで発見。車用のピッチレスコートでサビ落としができるとのことで、試してみたところ、ぱっと見でわからないほどにはキレイになりました。
普段はフレームを取り外してシンプルな形で使うつもりです。
バスケットWALD 37 Basket Sylver
とりあえず荷物の運搬用にと思い買ったWALDのバスケット。フロントはランドナーバーのセッティングだと入りませんでしたので、当面はリアラックで使う予定です。
ハーフサイズを前に付けることも検討中。あとはオシャレなネットも欲しいです。
アクセサリー
その他のアクセサリーをまとめて紹介します。
アクセサリーOUGI Hibiki Bell Copper OH-2300
真鍮製はゴールドとカッパーから選べるのですが、BROOKS のサドルに合わせてカッパー色を選びました。あまり真剣に探さなかったのですが、お手頃な値段もあって即決しました。
アクセサリーZEFAL Classic Bottle Cage
見た目がクラシックなボトルなら何でも良かったのですが、革が巻いてあるのでこちらに決めました。いわゆるサイクリング用のではないのですが、ステンレスボトルを使用したく、金属が当たっても嫌な音がしないので気に入っています。
アクセサリーKIMURA Rear Reflector Φ35mm
キムラ製作所のアルミ削り出し反射板。思ったよりフェンダーが太かったので、もう少し大きい径でも良かったかもしれません。またフェンダーの穴開けに少し失敗してしまい、ちょっと斜めになっている気がします。60年代のランドナーにもありそうな雰囲気で、気に入っています。
アクセサリーKIMURA LH05D Front Light
こちらもキムラ製作所のアルミ削り出し。後になって2本止めのタイプもあると知り、そっちにすれば良かったかも、と思ったのですが、形は気に入っています。ただ、ステーに止める金具を買い忘れて、ホームセンターのステンレスステーを仮で使っている状態です。
ゆくゆくはダイナモライト搭載も考えていますが、当面はこちらで運用していきたいと思います。
購入したのはCWSさんです。
今後のカスタマイズ検討
上半分を見た感じは、割と思い描いていた通りになってきました。ハンドルを変えたせいでブレーキワイヤーが少し長すぎている気もしますが、特に困っていないので次の交換の機会を待つかもしれません。サドル下の丸い円盤についてはまたこんど。
ちなみに、ヘッドチューブのロゴは、昨年までのモデルはシートチューブと同じ ARAYA の「A」を象ったペイントだったのですが、今回のモデルからシックなプレートに変更。届くまで気にもしていなかったのですが、かなり嬉しいポイントです。
現段階で気に入っていないのは、下半分、つまり駆動系です。
まず、こちらのスポーク用反射板は、日本では義務化されていないのですが、機能的にはあった方が安心です。もう少しデザインの良いものはないのでしょうかね。
検討①クランク
こちらは SUGINO XD-350T 48-38-28T 170mm。シルバーと言うより少しくすんでいる色味です。嫌いではないのですが、そもそもクランクをもう少し短くしたいので、交換を検討中です。
検討②スプロケット
現在はSHIMANO CS-HG20-8 12-32Tが付いていますが、なぜパーツがどんどん黒くなるのでしょうね。そのうちシルバー系にしたいと思っています。
検討③クイックリリース
SHIMANO HB-RS300/FH-RS300 ハブ本体はシルバーなのですが、クイックリリースが黒。このあたりは次のカスタム候補ですね。
検討④ディレイラー
SHIMANO Claris ですが、こちらもガンメタリック。やっぱりシルバー系にしたいですが、スプロケットよりも更に部品調達や交換の難易度が高そうです。
検討⑤ダブルレバー
現在のセットではうまく働いていますが、クランク、クランクに伴いスプロケットを変更する際、ダブルレバーもいじることになりそうなので、DIA-COMPE の無段階レバーにしようか検討しています。
まとめ
まずは、取り付けが簡単で動きにダイレクトに関わらない部分からカスタマイズを始めてみました。全体的に現代風クラシカルにしたいと考えているので、黒色系の駆動系パーツの色が一番引っかかっているところです。
ただ、駆動系パーツは安全性にも関わる部分なので慎重に手を入れていこうと思います。
メンテナンスをしていると、だいぶ自転車全体の構造が分かってくるので、だんだん恐れが楽しさに変わっていっている気がします。
カスタマイズの続きはこちら。